南相馬
2011年 05月 21日
5/2福島市内から南相馬へ向かいました。
いよいよ、です。
町の中の雰囲気はモノクロフィルムで撮っていますので、それ以外を。
JR常磐線原ノ町駅前に新聞が届いています。
でも、常磐線は一部線路が流失していること、原発警戒区域のため運転休止中。
駅もキヨスクも閉まっていますが、それでも新聞が届くことに驚きます。
「コワスナ」が「コワシテ」になるまでの葛藤、決断に胸が締め付けられます。
ここに足を踏み入れた時、本当は足が震えてたまりませんでした。
ついこの前に自衛隊の広報の方に「希望が見える写真を撮りたいんです」
なんて云った手前、もう足がすくむ自分が情けなかったのです。
ぼくにできるのは、泥だらけで散乱していた写真を見つけるたびに泥をはらってまとめるくらい。
呆然とするしかないけど、好きな町を撮ることも大事なんだ、目を背けるな、と。
そしてどんなに悲惨なことがあっても、花はまた咲くことがこんなに感動するなんて思いませんでした。
この瓦礫の中から力強く咲いたチューリップ。あくまでも、ぼくの推測ですが、
チューリップの咲いた周囲を丁寧に手作業でそっと瓦礫を取り除いたのは自衛隊の方々かなと思いました。
撮影:2011.5.2 南相馬市原町区、鹿島区